みなさんは、「ぬか漬け」好きですか?漬け物そのものは美味しくても、手にニオイがついてしまうからと、「ぬか床」をいじるのは嫌いな人もいると思います。ですが、「ぬか床」あっての「ぬか漬け」です!今回は、美味しい「ぬか漬け」を作るための「ぬか床」の作り方とお手入れ方法を紹介しましょう。
「ぬか床」は、「米ぬか」に塩と水を加えてよく混ぜたもののことを言います。昔は各家庭に必ずと言っていいほど、あったものです。「ぬか床」は捨て漬けをして慣らしていくと、「ぬか」のデンプンやタンパク質が分解、発酵して、乳酸菌と酵母が次第に増えていきます。毎日よくかき混ぜることで発酵が進み、いい「ぬか床」になりますよ。
それでは、早速「ぬか床」の作り方を紹介しましょう。
米ぬか:1kg 塩:140g 水:1リットル 食パン:1枚(あれば) ダシ昆布:10cm程度 干しシイタケ(カサの部分):2〜3個 赤唐辛子:2〜3本 捨て漬け用の野菜くず:適宜
総量が1kg以下で冷蔵庫保存の場合:大きめの密閉容器やジッパ−付きの袋など
総量が1kg以上で常温保存の場合:大きめの陶器(フタ付き)
捨て漬けをします。これは、最初のうちは酵母がよく働かないので、旨味と塩分のバランスが取れるようになるまで、野菜くずをガーゼなどに包んで漬けることを指します。1週間くらい漬け替えを続けたら、本漬けできるようになりますよ。
江戸時代の女性の間では「ぬか袋」で顔を洗うと美人になると言われ、とても流行っていたそうです。「ぬか袋」は精米の時に出る米ぬかを布袋に入れただけのシンプルなもの。朝なタな、この袋で顔をこすって洗うと、肌がスベスベになったのです。「米ぬか石鹸」に「米ぬか」配合のシャンプーや洗顔フォームなど、現在も「米ぬか」を使った化粧品が色々売られていますよね。昔の人の知恵って、すごいですね!「米ぬか」は、石鹸と同じアルカリ性です。アルカリの働きによって、毛穴に詰まった汚れが溶け出し、皮膚の新陳代謝が活発になるんです。市販されている薬用石鹸は刺激の強いものもあって、肌の弱い人はアレルギーを起こす心配もありますが、米ぬかなら安心ですよ。「米ぬか」は自然の石鹸とも言えます。「米ぬか」に含まれている油分が皮膚になじみ、肌がしっとりうるおってツヤが出てきます。
※ちゃんとお手入れすれば、「ぬか床」は一生使えますよ!
「ぬか漬け」に使われる「米ぬか」には、ビタミンB群が含まれているんですよ。「ぬか漬け」は塩の浸透圧で水分が抜けて、「ぬか」の栄養分が浸透しやすくなるので、生で食べるより、ビタミン類を多く摂ることができます。また、「ぬか漬け」の乳酸菌は、しっかり腸まで届き、腸内環境を整えて、消化吸収を促進します。「ぬか漬け」は美容と健康に最適なんですね。
いよいよ「ぬか漬け」の作り方を見ていきましょう。野菜別の漬け方も含めて、紹介します。まず、野菜は水気をきちんと拭き取り、「ぬか床」に材料の頭などが出ないように深く漬け、「ぬか床」の表面を手のひらで軽くたたいて平らにします。 野菜を取り出す際は「ぬか床」の中に水気が入らないように注意しながら、「ぬか」だけを除き、水洗いして好みの大きさに切りましょう。
ナス:新しいものを選び塩もみし、ヘタを上にして立てるようにして漬けます。ナスは漬けている間は動かさないようにしましょう。動かすとナスのきれいな紫色が「ぬか」に落ちてしまいます。
きゅうり:ヘタを上にして立てるようにして、そのまま漬けます。急ぐ時は塩をすり込んで漬けるといいですよ。
大根:適当な長さに切り、縦に2つ割りか4つ割りにして塩で軽くこすってから漬けます。 カブ:茎を少し残して切り、丸ごと(大きい時は切れ目を入れて)水洗いし、よく水切りをしてから軽く塩をふって漬けます。
菜類:大根やカブの葉は切り離して漬けます。よく水洗いし、1時間くらい日陰干ししてから塩を少しふって、水気をよくきってから漬けましょう。
人参:皮をむいて縦半分に切り、軽く塩でこすって漬けます。
キャベツ:外葉はよく水洗いして、2〜3時間くらい日陰干しして、1枚ずつ「ぬか」を挟んで漬けます。内側の葉は丸ごと漬けましょう。